Venlo(オランダ)の旅行記

Venloという街はドイツとの国境沿いに面しているオランダの街で、週末は多くのドイツ人が訪れます。車で40分、電車で1時間と少し。今回はTicket2000というスペシャル定期券を使って、電車でVenloを訪れました。Ticket2000は普通の定期券よりも約10ユーロお高いのですが他人への譲渡が可能で、自分が使わないときは家族や友人が使ってもOK。そして平日19時以降と週末は自分と家族や友人2人で使えるという面白いチケットです。しかも、もし定期を忘れて電車に乗っても罰金が免除され（通常は60ユーロ請求されます）、数ユーロの手数料を払うだけで済むというある意味謎のシステムを持つ定期券です。日本の定期にこんな機能はないので、何がよくて何がダメかがわかりにくく、少し買うのを躊躇していましたが便利ですね。

Venlo行きの電車は1時間に1本（行きは毎時49分、帰りは毎時5分）しかなく、混みあいます。どうしてこんなにドイツ人はオランダに行くのだろうと思いますが、週末にちょっと海外という感じがよいのかなと。Venloの街はドイツ人だらけ。お店の人もドイツ語を話します。混みこみの電車に揺られて、Venloに辿りつきました。この日は土曜日でマーケットをやっていました。新鮮な野菜とチーズを求め、市場に行ってみます。

オランダは本当にチーズがおいしい。

ワインのお供として、今まで日本で食べていたゴーダチーズは妥協だったと思う。ワインが主役。チーズはあくまでも代わりのきくおつまみ。しかし、オランダで買うゴーダチーズはまろやかで、濃厚で代わりなんてきかないのです。濃厚なのに臭みが強くない、臭みが全くないわけではなく、ほどよくあるのでくせになる。ワインのお供にと思っていたのにワインそっちのけで、チーズが進む。それくらいおいしいです。

いろんなチーズがあります。私はゴーダチーズを購入しましたが、お友達は羊のチーズを購入していました。こちらも味がしっかりとしておいしいのだとか。次はクリームチーズと羊のチーズを試してみようと思います。チーズにももっと詳しくなりたいものです。チーズの知識と語学力（ドイツ語）が欲しい。あえてオランダ語でなく、ドイツ語で書いてくれてる説明が読めない。

野菜もたくさん売ってます。しかし、すべてが大きな袋にざっくり入ったセット販売。今回はトウモロコシ6個で2ユーロを購入し、お友達と3本ずつ分けました。りんごも美味しそうだったけど、2.5キロくらい。これを持ち歩いて買い物するとなると勇気がいります。

お昼ごはんもマーケットの屋台でとることに。

他のお客さんがしきりにBack Fishというものを頼んでいたので、私も試してみることにしました。白身魚のフライです。さくさくしていて、ソースとよく合います。Back Fishってなんの魚だろう。背泳ぎする魚ってこと？と思いながら美味しく頂きました。

次はドイツ人御用達のスーパーへ。コーヒーが安いのが一番のウリです。ドイツ人はコーヒーが大好きで毎食後にコーヒーを飲むそうです。語学学校の教科書で、不眠を患った夫が薬局に行く話がありました。薬剤師から夕食後のコーヒーを慎むように言われるのですが、これはとてもショックな話のようでドイツ人の先生は「なんてことだ！こんなの守れるはずない！！」と言っていました。

紅茶の種類も豊富です。

スーパーは2階建てで、とても広々としていて、人も非常に多い。至る所でお連れの方を探す人の姿が見受けられました。なかなか体力のいる買い物ですが、それもよい思い出になりました。

このスーパーの後、疲れた、暑いといってカフェで休憩しつつおしゃべりしている間に1時間に1本の電車を逃しました。この日は8月31日で最高気温が32度ありました。暑くて大変だったのですが、9月1日の最高気温は22度となり、季節が空気を読んだかのように、一気に秋らしくなりました。今週の最高気温も22度を超えることはないようで、Venloは2019年夏の最後の思い出の場所になりました。もうすぐ語学学校も始まります。私の夏休みも終わり。夏が終わるのはドイツでも日本でもちょっと切ないものなのだなとふっと感じたVenloの旅でした。