ぼのにっきのブログ

ぼのぼの好きによるブログ。 ・語学のお勉強のこと ・ヨーロッパでの生活のこと ・ぼのぼののこと ・らっこのこと などを投稿していきます。Twitterアカウント→bononikki@デュッセルドルフ (@bononikki1): https://twitter.com/bononikki1?s=06

誰も傷つけないおしゃれ

ドイツでもファストファッションが大人気です。デュッセルドルフにも多くのファストファッションのショップがあり、いつもにぎわっています。

 

こちらはアイルランドファストファッションブランド。PRIMARKです。日本には進出していませんが、ドイツではいたるところにあります。とにかく安い。

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このTシャツは5ユーロ(600円くらい)です。

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デザインはZARAH&Mの方がこなれています。

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しかし、広い。商品が多い。地下1階・地上3階建ぜーんぶPRIMAX。宝探し的な感覚が好きであれば好みのものが見つかりそうです。

 

これはちょっといいかなと思ったスポーツウェア。

シャツ:4ユーロ(約500円)。ブラ:6ユーロ(約720円)。スパッツ:8ユーロ(約900円)です。

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ファストファッション市場も成熟してきて、各ブランドの特徴が際立って、差別化されてきて、ますます面白くなってきた印象があります。特にZARAが好き。冒険できるデザインが好みです。

 

が、ファストファッション大好き!と大声で言えない。いつかはお別れしないといけないものな気がする。その理由は、ファストファッションビジネスは生産者である発展途上国の労働力搾取で成り立っている事実を忘れることはできないからです。早朝4時にバングラデシュのある村に大型バスがやってきて、そのバスは縫製工場に向かう。多くの少女たちが低賃金で危険な環境で長時間働かされている。という記事をよく読みます。だからファストファッションは買わないという決断をした人の話もよく聞きます。でも、この問題はファストファッションを買わなければ、ファストファッションがこの世から無くなれば解決するのでしょうか。

 

中国では世界中の製造業が生産拠点を人件費の安いアジア各国に移したことで、失業者の増加に繋がりました。ファストファッションの工場がなくなったら、カンボジアベトナムで同じことが起こるでしょう。経済成長著しかった中国ならともかく、まだまだ貧しい途上国の国々で、この少女たちが従事できる産業は他にあるでしょうか。結局、その国で国民が従事できる利益率の高い産業が育っていない産業構造が問題なのであって、ファストファッションが撤退することは少女の生活向上には寄与しないと私は考えています。

 

しかし、やはり自分のおしゃれが誰かの犠牲の上に成り立っていることには大いに疑問があるし、気持ち悪さを感じます。安心して商品を買いたい。安心しておしゃれしたい。最近ではおしゃれが好きということ自体がエゴイズムの塊のように聞こえる。地球に、人に優しいファッションは実現不可能なのでしょうか。私にできることは何かないのかなと考えたとき、消費を通して、消費者は問題に気づいている、対処する必要があると生産者にメッセージを送ることなのではと思います。

私は、ストレス発散の買い物とか、「まぁいいか。安いから」という理由で買った服があります。まずこれらを反省。これからは本当に自分の好み・体形に合っているか、品質は合格点なのか、消費に慎重になります。お手入れもする。ネットに入れてオシャレ着洗い、アイロンがけをする。それくらい愛せる服しか買わない。また、服はそもそも服を買ったときが興奮の最高潮ではいけない。その服を着て過ごす時間、一緒に過ごす人たちこそ大切にする。体験や経験にお金を払うのが今の時代の消費だと思います。

デザインと安心はタダじゃない。今、最もお金を払う価値があるもの。そんな時代に私たちは生きているのだとそんなことを考える今日この頃です。