ぼのにっきのブログ

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ユトレヒト(オランダ)の旅行記

オランダのユトレヒトへ行ってきました。

デュッセルドルフから車で片道2時間ほど。ここはちいさなうさこちゃんの作者、ディック・ブルーナさんのふるさとです。

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子どものころからmiffyが大好きです。よく知らないお姉さんからもらった『ゆきのひのうさこちゃん』をボロボロになるまで読んで育ちました。雪が降ったら、私もうさこちゃんみたいに赤い帽子を被って外で遊ぼう、黄色い小鳥が寒くないように小屋を作ってあげようと本気で思っていました。地元ではそんな雪は降らず、黄色い小鳥もおらず、夢叶わず。これから先いつか機会はあるでしょうか。海に行く話、飛行機に乗る話、小さな四角いうさこちゃんの絵本は色んな夢をみせてくれました。そんな絵本の作者ディック・ブルーナの故郷を訪ねる旅は小さなころから私の人生で成し遂げなければいけないことトップ10に入っており、2013年にもユトレヒトを訪れています。

 

2度目のうさこちゃんとディックブルーナさんのふるさとを訪ねる旅が始まります。

今回のルートは下記の通りで、所要時間約4時間くらい。結構歩くので半日は必要でした。まる1日でもいいと思います。

 

①nijntje museum(ナインチェミュージアム)

※ナインチェオランダ語でふわふわうさちゃん。miffyのお郷での名前です。

②CENTRAAL MUSEUM UTERECHT(ユトレヒトセントラルミュージアム)

③父と子の記念碑

④miffyのイラストが入ったナインチェクッキーが買えるケーキ屋さんTheo Blom

⑤miffyグッズを取り扱っているインフォメーションセンター

⑥miffyのモニュメントと標識が可愛いnijntje pleintje(ナインチェ広場)

➆世界にひとつのmiffyの信号

 

 

それではさっそく行ってみます。

①nijntje museum(ナインチェミュージアム)

まずはnijntje museum(ナインチェミュージアム)を訪ねます。ユトレヒト中央駅からは歩いて25分ほど。結構歩きます。

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こちらの博物館、2013年に来た時にはディックブルーナハウスという名前でした。その時は、原画が飾られていたり、うさこちゃんの歴史を解説してくれるような落ち着いた展示内容だったのですが、改装されて子ども向けの施設となったようです。おままごとをしたり、小さな車に乗って交通ルールを学んだり、子どもたち大はしゃぎの施設になっていました。子ども向けと聞いて、行くのを躊躇する方もいるかと思いますが、大人でもmiffyが好きだったら、十分楽しいと思います。いたるところに可愛いキャラクターがいます。もっとじっくり見たかったけど、子どもたちに遠慮してしまいます。空いてる時期に行って、お絵かきしたり、いろんな遊具にも触れてみたいなと思いますが、ブルーナさんは遊んで学べる場所を子どもたちに残そうとしたのだろうと思うので、子どもが楽しそうでなによりかなと思います。内装も展示もとにかく可愛いです。

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入り口入るとまずナインチェがお出迎え。

チケットを入り口にいる係の方に見せます。私はオンラインチケットを買っていたので、携帯の画面を提示。夏休み期間は混むらしく、8月初旬に訪れた友達が当日券売り切れで入れなかったと言っていました。行くことが確実ならば、オンラインチケットを買っていくとよさそうです。大人は1ユーロお得になります。

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展示には日本語の説明もあります。日本人の来訪者がとても多いようです。私も複数組見つけました。海外でアジア人がいたら、だいたい中国人ということが多いですが、ここでは日本人見つける方が簡単です。

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miffyのお部屋です。階段上ってじっくりみたいけど・・子ども連れじゃないとちょっと体験しにくかった。

 

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世界中で翻訳されている絵本。たくさんの絵本が天井からモービルで吊されてます。上向かないと見逃がしそうになります。ディックブルーナハウスのときは壁一面に展示されていたけれど、展示の方法も変わったなぁとしみじみ。

 

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トイレも可愛い。子どもも一緒に入れるように、すべての個室が男女共用になっていました。

 

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色塗りをしたり、折り紙ができるフロアもありました。miffyの折り紙作ってみたいですね。

 

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ディック・ブルーナさんです。ブルーナさんのアトリエはセントラルミュージアムにありますとのことで、次はセントラルミュージアムへ行ってみます。ナインチェミュージアムの正面にあります。

 

②CENTRAAL MUSEUM UTERECHT(ユトレヒトセントラルミュージアム)

こちらは3階建ての美術館で最上階(オランダ式2階)にディック・ブルーナさんが創作活動を行っていたスタジオが再現されています。こちらは大人向けです。

まずは1階にギフトショップがあります。ここにmiffyのお土産が売られています。

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品揃え豊富です。しかし、グッズに関しては日本に勝るクオリティのものはなかなか見つかりません。KIDDY LANDやmiffy styleの方が工夫されていて、可愛くて日常的に使える商品が充実してます。日本人が好むように、グッズが開発されている。それだけ日本人のうさこちゃん愛が強いということですね。オランダでは実用性は置いておいて、オランダでしか買えないmiffyを買いましょう。私はここで民族衣装を着たmiffyのぬいぐるみを購入。ミュージアムの展示へ向かうべく、チケットも購入。

インチェミュージアムのチケットを見せると割引になり、オンラインで買ったよというと更に安くなりました。通常より6ユーロ安い8ユーロで大人1枚購入できました。

 

この美術館がとっても面白い!!ディック・ブルーナさんのスタジオを見るだけではもったいない。現代アートとデザインの美術館なのかな?とにかくカラフルだったり、なんとなくいい感じはするけど何だこれ?と思う展示がたくさんあります。見ごたえがあります。

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空間の設計とはこういうことをいう?オブジェの色、配置、背景にくるピンク、計算しつくされている感じがあります。

 

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何となくいい感じはするけど、なんだこれ?と思う。でも、何となくいい感じがするのってすごいから、不思議です。

 

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なんだかぞっとする空間に飾られた民族衣装のような服たち。おそらくですが、架空の民族の架空の民族衣装をデザインして、異様な空間に入れ込んだと思われます。よくわかりませんが、おぞましい生々しい人間の臭いがします。

 

数々の展示に感動しながら、私ここに住みたいと思いながら、たどり着いた3階にはディック・ブルーナさんのアトリエがあります。

ここはブルーナさんのアトリエを再現した展示です。映像による解説や触ってみることができる展示もあり、どんな思いでディック・ブルーナさんが創作活動に取り組んでいたのかがわかります。

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映像による解説。マティスに大きな影響を受けたと語っていらっしゃいました。言われてみれば確かに色と形で絵を印象的にするという点においてマティスと繋がるところがあるかしら。棚には世界中のファンからの贈り物が飾られています。

 

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miffy生誕55周年に中国のファンからの贈り物。中国っぽい!可愛い。

 

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数々の名作を生み出した作業場所です。

 

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作業台の引き出しをあけると、ブルーナさんが作品に使用していた紙を触ることができます。

 

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ブルーナさんは自転車で自宅からアトリエまで通っていました。オランダの自転車率はすごい。ブルーナさんもそのうちのお一人ですね。

 

とても勉強になりました。また行きたい美術館のうちの一つになった充実の展示内容でした。

この後、ミュージアムのカフェでサンドウィッチを食べることにしましたが、このカフェのお庭にもナインチェ発見。

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来てくれてありがとう!また来てね!と言っている気が勝手にしました。

 

さて、美術館をでて③父と子の記念碑に向かいます。HKU音楽院の近くにあります。ガイドブックや地図には載っていない新しいスポットです。セントラルミュージアムから徒歩15分ほどです。

2017年にディック・ブルーナさんは惜しまれつつこの世を去りました。この記念碑はブルーナさんと彼が生み出したmiffyをはじめとするたくさんの子どもたちの記念碑です。

表と裏で、一方は娘のmiffy、もう一方がお父さんのブルーナさんの顔になっています。

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とても素敵なお父さんと娘だなと思ってじーんとしました。ブルーナさん、これからもあなたの生み出した子どもたちを私たちは愛していきますと心の中で誓う。たくさんの素晴らしい作品をどうもありがとうございました。

 

じーんとしつつ、次に向かったのはガイドブックでもお馴染みの④miffyのイラストが入ったナインチェクッキーが買えるケーキ屋さんTheo Blomです。

私も一缶買ってみました。8.75ユーロでクッキーとチョコの詰め合わせです。クッキーが5枚、チョコも5枚だったと思います。クッキーはバターたっぷりのさくさく触感で、チョコもちょうどいい甘さで美味しかったです。

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セントラルミュージアムのギフトショップにしても、この後行くインフォメーションセンターのショップにしても、miffyグッズを買える店は6年前に比べると格段に増えた印象でした。街を散策すると可愛いウィンドウが目に入り、

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ここにはセントラルミュージアムのギフトショップにはなかった、アーティストコラボの限定miffyの置物やキーホルダーが置いていていました。エコバックの種類が豊富で、お土産を熱心に選んでいる日本人の姿がありました。私はここでオランダの画家、フェルメールの【牛乳を注ぐ女】の格好をして編みぐるみを買いました。miffyのぬいぐるみは何個も家にありますが、いいよね!日本では売ってないんだから、ということで購入。

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左が牛乳を注ぐmiffy、右がセントラルミュージアムのギフトショップで買った民族衣装のmiffy、真ん中が6年前にオランダのスキポール空港で買ったmiffyです。可愛い三人娘。

 

次は5分ほど歩いて、⑤miffyグッズを取り扱っているインフォメーションセンターへ向かいます。その途中、川を渡ります。そこで綱渡りをしている人発見。

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まぁ、すごい!多くの人が足を止め、ハラハラしながら見いっていました。川でカヌーしている人たちも下から見上げて拍手してました。暑いのによく頑張るなぁと。

そしてたどり着いたインフォメーションセンターのmiffyコーナー。

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どのショップに行っても「これ他にはなかった!」という商品があるので、いろんなショップを回るのが楽しいです。ここにはネクタイをした毛足の長いふわふわmiffyのぬいぐるみがありました。無限に欲しくなりますね。

 

買い物に満足したら、次は⑥miffyのモニュメントと標識が可愛いnijntje pleintje(ナインチェ広場)へ向かいます。ここは少し離れた場所にあって15分くらい歩いたかな。

なんてことない広場ですが、miffy好きならテンション上がるはず。

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6年前に比べると、少々古くなった印象のmiffyですが、それでも十分可愛いです。

ここには飲料水が出る水道があります。地元の方は冷たい水をボトルにつめて、暑いね〜と言い合いながらゴクゴク飲んでいました。憩いの場になっているようでした。

 

そして最後は中央駅の方に向って10分程歩き、➆世界にひとつのmiffyの信号へ向かいます。信号機の「いってよし」と「とまれ」がmiffyになっています。

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車もバンバン通る大きな通りで、「とまれ」を撮るのが難し過ぎる。

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横断歩道自体もレインボーで素敵です。

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たくさん歩きましたがこれにてmiffyを巡る旅終了です。

 

あと何回生きているうちにユトレヒトに行けるかな。またすぐにでも行きたいなと思う2度目のユトレヒトの旅でした。