ぼのにっきのブログ

ぼのぼの好きによるブログ。 ・語学のお勉強のこと ・ヨーロッパでの生活のこと ・ぼのぼののこと ・らっこのこと などを投稿していきます。Twitterアカウント→bononikki@デュッセルドルフ (@bononikki1): https://twitter.com/bononikki1?s=06

高速バスとQueenの旅行記

今日は4時間ほど高速バスに乗っていたのだけど、その間ずっとQueenを聴いていた。
Youtubeで動画も鑑賞。そしてフレディの孤独を思って、軽く首を横に振りながらため息。

映画Bohemian Rhapsodyを見たとき、最も心に残ったのがフレディ・マーキュリーの孤独の果てしなさ。もちろん音楽も演出も素晴らしい映画だけど、何より悲しい映画だった。心が痛くて、痛くて仕方ない。

なんて、なんてマイノリティの掛け算なんだ。
自分の才能を自覚し、体現できていること(最大のマイノリティ要因)
×LGBT(マイノリティ要因)
×移民(マイノリティ要因)

人は他人を見て自分を理解するところが多分にあると思うが、他人を見たって相違点しか見つからないだろう。
途方もない孤独感に圧倒されてしまう。


でも、今日ひたすらQueenの曲を聴いていたら、パフォーマンスを見ていたら、そのイメージが変わってきた。
一期一会の最高のパフォーマンスを繰り広げるフレディは
『ふん。お前なんかに同情されてたまるか。余計な事考えんな。それって、迷惑だからよ。わかる?』と言っているように思った。確かにそうかも。スーパースターのことを可哀そうとか、お前何様だよ?って感じだよねと。なんかしっくりきた。


そして、ただ素晴らしい音楽を聴かせてもらおうと聴いたRadio Ga Gaは、今まで何度も聴いたことあるのに、史上最高に素晴らしかった。
こんなに言葉、音楽、パフォーマンスの総合力で、人の心の機微を表現できるなんて本当にすごい。この曲を聴いて思い出すのは、ラジオを聴いていた思春期の不安だらけの自分、ラジオで思わぬ曲が流れて思わず揺れ動いた自分の心の波、
その心の波を思い出して遠い目をする今の自分。あの時の自分も今の自分も、悲しくも愛おしい自分だったわーと思うと涙がでる。何かが心の中で癒された。


人の気持ちは、人生は複雑で、誰も彼は幸せだったに違いないとか、孤独だったに違いないなんて言えない。どうやっても確かめる術はない。他人はつべこべ言わず、ひとりの人間が人生かけて成し遂げたことを受け止めて、自分の中に生まれたものに感動するだけでいいんだな。ごちゃごちゃもう言いません!と気づいた高速バスの旅だった。


目的地に到着することよりも、このことを知るために私は今日高速バスに乗った気がします。