伊勢旅行記
誰かが呼んでいる気がして、おぉ行こうとなってやってきた伊勢旅行。
神話を知ってお参りするのと、観光地だからという理由で訪れるのでは大違い。
心の充実感があります。
最近、とても面白いと思った神様がいます。天宇受売命という女神様。アマノウズメノミコト様です。伊勢神宮内宮近くの猿田彦神社に祭られています。
この女神様にまつわる神話は下記のようなものです。
ある時、天照大御神様はとてもショックなことがあって天岩戸(アマノイワト)に籠ってしまいました。何とか天岩戸からでてきてもらうといろんな神様があの手この手を尽くしていました。なぜならば天照大御神様は太陽の神様です。太陽神がいなくなったことで、世界は暗くなり、災いだらけになっていました。しかし天照大御神様、ショックが強すぎて、全くでてきません。そんな中、アマノウズメノミコト様は何とも愉快な踊りを天岩戸の前で踊られたそうなのです。その踊りはとっても愉快な踊りだったので、みんな大笑いし、なんでみんな私がいないのに笑っているのよ?!何が外で起こっているの??と天照大御神様は思わず天岩戸からでて来てしまったのだそうです。
私はこのお\話がとても好きで、アマノウズメノミコト様ファンになってし\\まいました。
アマノウズメノミコト様は踊ったとき、世の中のためとか困っている人のためとか、そんなことは考えていなかったのではないかなと思います。
ただ、踊る。だって私は踊りが好きだし、なんかできちゃうのよ。それで誰かに感謝されようなんて思ったことないわ。あら、天照大御神様でてきちゃった。あらま、こんなことってあるのね。楽しいから踊ってたら、なんかとんでもないことやっちゃったわね。みたいな感じだったのではないでしょうか。
責任感とか自己犠牲とか、周りから求められる自分ではなく、自分の中に生まれてくる声に素直になり、その自分を生きることが自身の幸せでもあり、それが唯一世界を幸せにする手段なのではないかと、お参りしていてふっと思いました。
誰かの我慢とか犠牲に成り立つ安定は幸せではないよ。
その我慢している誰かとは自分だよとアマノウズメノミコト様に言われた気がした伊勢参拝の旅でした。