ぼのにっきのブログ

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通信制大学の入学と7つの習慣

日本の通信制大学編入学しようと準備を進めています。ドイツに来て、今までにない経験をして、今までになく考える時間ができて、日本に帰ったら公立高校の教員になりたいと思うようになり、教員免許を取得するのが大学入学の目的です。

 

真剣に調べるまで、知らないことというのは世の中にたくさんあるようで、海外にいても通信制で学べる大学は日本全国にたくさんありました。海外に教材を郵送するための特別料金はプラスされますが、通信制なので学費は通学制の半分くらい。時間だけはたっぷりある駐在員の妻は、なかなか良い機会かもしれません。ただしテストや実習は日本でしか受けれないので、1年に数回帰国する必要があります。帰国するのは時間もお金もかかることなので、日本で履修するよりも決断力と計画性は必要かもしれません。

 

さて、準備を始めます。海外からだと何かとトラブルになりがちなのがドイツの郵便システムです。日本の郵便局は間違えなく素晴らしい。ドイツの郵送事情は悪くはないけど、良くはない。日本から書類を送ってもらう場合、EMSは意味をなさず、普通の航空郵便として送ってもらった方が早い。EMSなのに2週間かかる。もし郵便受けに入らないような荷物だとアパートの集合玄関の地べたに置かれるため、もし誰かが持っていったりしてもわからない。不在時に近隣の人が預かってくれたとしても不在票入れるの忘れられてしまうと届いてることに気付けない。

 

日本基準でものごとを考えるとイライラするし、日本はなんていい国なんだと賛美して、それではさようならと即刻帰国したくなります。だけど、日本みたいな素晴らしい郵便局がある国が世界中で他にあるでしょうか。ドイツがダメなわけじゃない。日本がスペシャルなんだと思います。そして私はドイツに来たから、教員になりたいという気持ちに気付けたし、語学の面白さと可能性に気づけた。ドイツにいる意味はあるはずだからドイツで頑張ってみる。

 

入学手続きにあたり、編入学扱いの私は既卒大学から“卒業証明”と“成績証明書”を取り寄せなければいけません。日本にいれば遠方でも“郵便小為替”を郵便局で買って、郵送すれば1週間程で手に入るであろう書類。これをドイツから入手するためには、[国際返信切手券]というものを郵便局のオンラインショップで購入し、これを国際郵便で送り、国際郵便で書類を送り返してもらう。リードタイムが長くて、1ヶ月くらいかかる。結婚で名字が変わっている場合は市役所から戸籍抄本を取り寄せる必要もある。名字が変わるって、入籍したときの免許やクレジットカードの手続きだけでなくて、その後も何かあるたび面倒くさい。夫に八つ当たりしました。ごめんなさい。そして、そのひとつひとつの郵便に対して、今ドイツの税関をぬけた、日本の税関についた、やーっと到着した!とかステータスを追いました。1週間もドイツから動かない荷物もあって、心配で仕方ない。

 

しかし、これまで日本から3通、ドイツから3通、大学入学関連の書類のやりとりをしたけれど、時間はかかるものの余計な税金を請求されたとか届かないというトラブルはありません。そして心配しまくったものの、心配して得たものは何一つなく、投函したら待つしかないことがわかりました。

 

7つの習慣』にあった、[影響の輪]に集中するを思い出します。郵便が届くかどうかは[関心の輪]であって私がどうにかできる[影響の輪]の中にはないなと思う。じゃあ、私の[影響の輪]にあるものはなんだろう。それは今この待っている時間にできることかもしれない。第3の習慣に[『緊急でない』かつ『重要なこと』=第2領域を優先する]という法則がありました。私の第2領域とはなんでしょう。教員免許取得後のことかもしれない、そう考えて教員採用試験の勉強を始めました。そうすると郵便が届くか心配でイライラしていたときの自分を冷静に見れるようになってきて、今できることをしようと思うようになり、精神的に楽になりました。もし、大事な書類が届かなかったら、また送ればいい。また送って届かなかったら、日本に帰ってから入学しよう。人生はまだ長いんだからと思うようになりました。

 

心配はきりがない。私の頭は心配や不安なことに対して、これが力の見せどころとばかりに気合をいれるクセがあります。例えば、私は妊娠したいとも思っているわけなので、妊娠中つわりがあっても学習を続けられるのかとか、無事生まれても教育実習中は子どもをどこに預けるかとか、保育園はどうしようとか不安なことを数えればきりがなくなります。さらに、夫の海外赴任は恐らく今回が最後ではないから、そうすれば苦労して取得した資格も築いたキャリアもなんだったのよ?ってことになるのではないかということも恐れてしまいます。

 

しかし、それはすべては自分の[影響の輪]の外のこと。コントロールできないこと。私は今、自分ができることにフォーカスし、その他はそのままにしておく勇気を学んでいるのだと思おう。私はいま進化の途中にいるんだ、何かの真理を掴もうとしているところなんだと信じてみれば、海外にいながら教員免許を取得するという試みも、なかなかよいものではないかと思う今日この頃です。