ドイツで妊活

私は元来、母性本能に欠けた子供嫌いな人間です。そんな私でも時間と体力に余裕ができると、自分の子どもを持ってもいいんじゃないかと思えてきました。本能的なものが蘇ってきたのかしら。自分の中でひとつの命を育てるという経験、自分の中から生まれてきた赤ん坊はどれくらいの重さで、どれくらいの体温で、初めて抱いたときはどんなに気持ちになるのか知りたい。そういう気持ちが日々強くなります。子ども嫌いが解消されたかというと全くそんなことはなく、子どもが店内で走り回っても親が注意しない状況では毎回「チッ」と思う。「ママ友も無理、こんな人たちとやってけない」とも思います。しかし、そんな子育ての不安を追い抜いて、子どもを産んでみたい気持ちが強くなる。きっと子育ても面白いし、人を育てるという経験は何にも代えがたい尊い経験だと思う。なので、妊活です。たまたまドイツにいるのでドイツで始めることになってしまいました。それが少し不安。

できることはすべてやろう。まず検診と予防接種を済ませたいと、病院を予約。デュッセルドルフには日本人の女医さんがやっている産婦人科があります。年明けに受診予定。

それまでに、今できることを、ということで、基礎体温をつけ始めました。基礎体温計はドラッグストアに売っています。14.99€。

そして、葉酸サプリ。左から8.95€、3.95€、2.95€。 葉酸が600mgと少し多めだったり、葉酸の他にDHAやビタミンのタブレットがついていると少々お高めになります。

それから今までになくkindle で情報収集。kindle の中は妊活雑誌や妊娠体験記漫画でいっぱい。自分が妊活に熱心になるとは。日本にいたときには考えられませんでした。「子どもが欲しいのに、旦那が妊活に非協力的！」なんて話を聞くと、「なんとなく旦那さんの方の気持ちの方がわかるなぁ」なんて思っていました。今考えると、こんな旦那ありえん！と怒りがわきます。ここ最近で一番大きな発見。人の心なんてわからないもんです。あてにならないものだ。

妊活はまず自分の体を知ることからと、体重計に乗ってみたら、体脂肪率が33.3もありました。身体の1/3みごとに脂肪。女性の体脂肪率は20〜30%が理想とのことで、運動したい。今日は日曜日、しかも晴れてる、歩きたい。というわけで、オランダの動物園Burgers' Zooへ行ってきました。ここはとても広くて、動物達がなるべく自然に近い環境で育てられています

キリンが11頭いました。これにはびっくり。日本のように近くで動物をみることはできませんが、動物達が仲間と遊んでる姿などみれるとこれで十分だと思います。

そういえばこの“妊活”と言う言葉、いつから使われだしたのか。〇活と言う言葉は就活から始まって、婚活、保活、終活など日常に定着してきている。〇活を使わずに、なんと表現するかというと難しい。『私、妊活始めました』は、かつてなんて表現したらよかったんだっけ。ドイツ語には“kinderwunsch”と言う言葉があります。kinder＝子ども、wunsch＝願い、という意味です。私はkinderwunschです。といえば、あぁ妊娠したい人なんだなとわかります。名詞にすることで言葉は非常に効率的になり、気軽になるように思う。『私、妊娠したいと思っているんです』というよりも『私、妊活始めました』の方が、妊娠を気楽に捉えられている気がする。。。のは私だけでしょうか。

まだなにが起こるかわからない人生初の妊活。なにが起ころうとも、これが私の人生。前向きに進んでいきたいと思います。