ドイツ0.7周の旅行記
10日間かけて、車でドイツ各地を巡ってきました。
この日程ではぐるっと1週は難しく、まぁ0.7周くらいは達成したかなと思っています。
いろんな都市を巡ると比較ができたり、どの街でも私が行きたいお店とか食べたいものは変わらなかったりして、いろいろと考察が面白かったです。
今回訪れたのはざっくり言うと、
①城跡が素敵なHeidelberg(ハイデルベルク)
②中世のおとぎ話の街そのままのRothenburg(ローテンブルク)
③ヴァイマール憲法でお馴染みWeimar(ヴァイマール)
④歴史の重みを感じるドイツの首都Berlin(ベルリン)
⑤ドイツ第二の都市で最大の港町Hamburg(ハンブルク)
⑥実は音楽隊は行くことはなかったBremen(ブレーメン)
➆グリム兄弟博物館のあるKassel(カッセル)
以上をこんなルートで旅してきました。
かなり偏ってますが、私がテンション上がった場所ベスト10を挙げると
1位:ベルリンの壁
2位:ベルリンの古着屋さん
3位:ベルリンのソーセージ
4位:ローテンブルクの中世犯罪博物館
5位:ベルリンの東ドイツ雑貨のお店
6位:ローテンブルクのおとぎ話の街並み
8位:ローテンブルクの市庁舎を上る急階段
9位:ブレーメンの小さい通りの可愛いお店
10位:ハイデルベルク城の城跡
となります。
写真不精と実力不足のため写真が少なくて申し訳ないのですが、ちょっとずつご紹介します。
まずは・・・
やっぱりすごかった!!
1位:ベルリンの壁
第二次大戦後、東ドイツ(旧ソ連)と西ドイツ(英・米・仏)に分断されたドイツ。ベルリンは東ドイツの領域に位置していましたが、首都も半分にすることになりました。ベルリンは東ベルリンと西ベルリンに分断され、それぞれが東ドイツの首都と西ドイツの首都となりました。
現在ベルリンの壁は完全取り壊されたところ、壁の中の鉄塔のみが立っているところ、未だ壁の状態を保っているところ、壁の状態を保っていてイーストサイドギャラリーとして美術館の役割を担っているところがあります。
これは壁の中の鉄塔がむき出しになっているところと壁の状態を保っているところです。
こちらは監視塔です。東ベルリン市民は壁に近づくことも許されず、それでも厳重な警備を抜けて命がけで西ドイツ側へ脱出する市民もいました。この監視塔はそんな東ベルリン市民を監視し、時に射殺するために使われていたそうです。
そしてこちらは壁がオープンギャラリーになったイーストサイドギャラリーです。1.3キロメートルにドイツ内外の画家が作品を残しています。ここは観光客すごく多かったです。特にBrother Kissは大人気でした。みんな壁をバックに写真を撮るので、その交代の合間を狙う。
ひとつひとつの絵の意味を考えながら歩きました。
私たちの今はたくさんの反省や後悔の歴史の上に成り立っているなと今一度考えさせられました。この反省や後悔を風化させないように、忘れないように今を生きなければと思った場所です。
さて、お次は・・
なんだか納得してしまう。。
4位:ローテンブルクの中世犯罪博物館
犯罪と刑罰の歴史博物館です。たくさんの興味深い資料が展示されています。
こちらはトゲトゲの拷問椅子。痛々しいですね。
こちらは恥辱のマスク。辱めること、名誉を汚すことが刑罰だったようです。
どのマスクが一番恥ずかしいかを考えながらみるのも楽しいです。私は全体が隠れるものよりも、顔が見える方が恥ずかしいかなと。
こちらは汚名の笛。下手くそ笛吹が首に輪をかけられ、強制的に笛を吹いているようされた辱めの刑。
ここは全部ではないですが、日本語の案内もありました。
刑罰を説明しようと思うと、英語でも単語難しいので、とてもありがたかったです。
そして、次は・・
オスタルギーを感じられる☆
5位:ベルリンの東ドイツ雑貨のお店
東ドイツ時代を懐かしむことをオスタルギー(オストはドイツ語で東の意味)といい、当時の雑貨や料理などを楽しめるお店が人気です。
東ドイツ雑貨の復刻版はお土産屋さんでも気軽に買えてしまったりしますが、
実際に東ドイツ時代を生きて、その時代を大切に思っているお店を訪れるとリアルなオスタルギーを感じられます。
こちらのお店は商品数の多さにまず圧倒されます。お店の方が1点1点説明をしてくれるのですが、英語が苦手なのよとおっしゃっていて、ドイツ語が多少わかると会話が楽しめます。いろいろと説明してくれます。人気は食器類、絵本、テーブルクロスなど。どれも温かみがある、ハンドワークの良さを感じる商品でした。こういう店主が1点1点集めたものを売っている店は、コミュニケーションが必須ですね。お店の方の情熱にいたく感心します。ほとんど英語が通じるベルリンで、ドイツ語の会話に焦った唯一のお店でした。
ちなみに、このお店の近くに2位にランキングした古着屋さんがあります。4階建てビルまるごと古着屋です。特に4階のヴィンテージコーナーが楽しすぎます。ニット、ジャケット、スカーフ2枚購入しました。
そして、そして。。
観光地とはこのことをいう!
6位:ローテンブルクのおとぎ話の街並み
ローテンブルクという街は中世の街並みを残している街で、街全体が本当に可愛い。
訪れた日は日曜日だったのですが、閉店法のある日曜日のドイツでびっくりするほど人がいました。そのほどんどは観光客です。日曜日だからといって行動が制限されることはこの街にはないようで、お店も飲食店も博物館もあいてます。この街はリアルなドイツを味わいたいという方にはちょっと違うかもしれません。例えば生活に必須のスーパーマーケットやドラッグストア、どこの街でもおなじみのデパート、アパレルのショップもありません。すべてが完璧に設計された可愛い街で、非日常を楽しむのがこの街の楽しみ方です。
名物のお菓子シュネーバルも可愛い。
さくさくしたクッキーみたいなものが、重なり合ったお菓子です。真ん中は味がなくなるので、ミニサイズをいろいろ違う味で楽しむのがおすすめです。
ローテンブルクのお店は釣看板を掲げています。そして、その看板を見るだけで何を売っているお店かわかるようになっています。例えば、パン屋さんの釣看板は必ずプレッツェルがついてます。プレッツェルどこにあるかわかりますか?
そしてこちら、8位にランクインした市庁舎です。60メートルある塔を上ります。
延々と続く階段を最初は意気揚々と、最後は命からがら上ります。最後は四つ足になって急な階段を必死に上ります。服装に注意。スニーカーでズボンがおすすめ。
頂上に辿りついたら、ローテンブルクの街並みを一望できます。達成感があります。
昼はもちろん素敵な街並みのローテンブルクですが、
日が落ちる時間もこれまた美しいです。
以上、ドイツ0.7周のハイライトでした。
2000キロ以上の走行距離を、全部ひとりで運転してくれた旦那さんに感謝。。
私も免許持っているのですが、ドイツの制限速度なしの高速が怖すぎて運転に躊躇してます。170キロくらい普通にみんな出していて、200キロでてる人もざらにいるのをみてビビっています。しかも左ハンドル、右車線だと思うと・・運転できると効率よく旅は進むので、いつかチャレンジできるといいなと思いますが、その時が来るまではナビ&音楽&お菓子担当を頑張ります。
ドイツの夏、楽めました。
次は寒くならないうちに南の方、ミュンヘンに行けたらいいなぁと思います。